2025年06月10日
ビタミンの凄さって知ってる?
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私たちの身体が健やかに機能するために欠かせない栄養素のひとつに「ビタミン」があります。よく知られているように、ビタミンにはA、B群、C、D、E、Kといった種類があり、それぞれ異なる役割を担っています。しかし、ビタミンの本当の凄さは、その多彩で繊細な働きにあります。実際、現代人の多くが抱える不調の裏には、ビタミンの不足や偏りが関係していることも少なくありません。
まず驚くべきは、ビタミンが「補酵素」として働く点です。これは、酵素の働きを助ける役割を担っているという意味で、体内のほぼすべての代謝反応に関与しています。たとえばビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する際に不可欠であり、これが不足すると疲れやすくなったり、集中力が落ちたりします。つまり、単にエネルギーを摂取するだけでは不十分で、それを正しく「使える」状態にするにはビタミンの助けが必要なのです。
また、ビタミンCのように「抗酸化作用」を持つものは、私たちの体を老化や病気から守ってくれます。活性酸素という体内のサビのような物質が細胞を傷つけ、がんや動脈硬化の原因になることが知られていますが、ビタミンCやEはそれを中和する力を持っています。つまり、毎日の生活の中で体内に発生する有害な物質に対抗し、若々しさと健康を保つ盾のような役割を果たしているのです。
さらにビタミンDには、骨を強くするという基本的な働きだけでなく、免疫機能を調整する役割があることが近年明らかになってきました。風邪をひきにくくする、感染症のリスクを下げるなど、現代の健康意識の中で重要性が見直されています。日光を浴びることで体内合成されることから、「太陽のビタミン」とも呼ばれますが、現代人の多くは屋内にいる時間が長く、知らず知らずのうちに不足していることが多いのです。
そしてビタミンKの存在も見逃せません。これは血液の凝固に関わるほか、実は骨の健康にも関係しています。ビタミンKが不足すると、出血が止まりにくくなるだけでなく、骨密度が低下しやすくなるというリスクがあります。カルシウムだけでなく、ビタミンKも意識して摂取することが、骨粗しょう症予防には不可欠なのです。
また、ビタミンの中には腸内細菌がつくり出してくれるものもあります。特にビタミンB群やKなどがそれに該当します。つまり、腸内環境を整えることもビタミンの供給において非常に重要な鍵なのです。善玉菌が多い状態を保てば、自然と必要なビタミンも生成されやすくなります。腸活が話題になるのも、こうした科学的な背景があるからなのです。
このように、ビタミンは単なる「栄養素」の一言では片付けられない、まさに体の司令塔のような存在です。少量でも非常に強力な作用を持ち、そのバランスが崩れるとさまざまな不調の引き金になります。健康診断ではなかなか測定されにくい部分ですが、毎日の食事や生活習慣の中で、いかにしてビタミンを意識的に摂るかが、人生の質を左右するといっても過言ではありません。
現代はサプリメントも豊富で、足りない栄養を補いやすい時代ではありますが、やはり基本は「食事」です。野菜や果物、魚、発酵食品などをバランスよく取り入れ、多様なビタミンを自然に取り入れることが、最も望ましい方法です。
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