2025年04月15日
【NEXUSパーソナルジム 白金台店】体重が減るメカニズムについて
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■ 体重減少の3つのステップ
① エネルギー収支の不均衡(カロリーディフィシット)
人間の体は、「食べたもの(摂取カロリー)」と「体が使うエネルギー(消費カロリー)」のバランスで体重が決まります。
● 消費カロリーの内訳
基礎代謝(BMR):生きているだけで使うエネルギー(約60〜70%)
活動代謝(NEAT・運動など):日常動作や運動による消費(約20〜30%)
食事誘発性熱産生(DIT):食べたものを消化吸収する際に消費される(約10%)
例:1日2,000kcalを消費する人が1,500kcalしか摂取しなければ、500kcal分の赤字になり、体内のエネルギー(脂肪や筋肉)を分解して補うことになります。
② 脂肪が分解・燃焼されるプロセス
脂肪は「中性脂肪(トリグリセリド)」の形で体内に蓄えられています。これが分解されてエネルギーとして使われる流れは以下の通り:
● ステップ1:リパーゼによる分解(リポリシス)
ホルモン感受性リパーゼ(HSL)などの酵素が、脂肪細胞から中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解。
● ステップ2:血液中へ放出
分解された脂肪酸は血中に放出され、筋肉や肝臓に運ばれる。
● ステップ3:β酸化とATP生成
脂肪酸は「ミトコンドリア」でβ酸化というプロセスを経て分解され、ATP(エネルギー)として使われる。
● ステップ4:代謝産物の排出
最終的に二酸化炭素(CO₂)として呼気から排出、水(H₂O)として汗や尿で出ていきます。
※実は「脂肪がどこに行くのか?」という問いに対する答えは、「呼吸で出ていく」が正解なのです!
③ 筋肉と体重の関係
● 筋肉の役割
筋肉は脂肪よりも代謝が高く、筋肉量が多いほど基礎代謝が上がり「痩せやすい体質」になります。
急激なカロリー制限だけだと筋肉も落ちてしまうので、筋トレやたんぱく質摂取が大切です。
■ 体重が減る時に起こる生理的な変化
減量初期 | 数日〜1週間 | 水分とグリコーゲンの減少(1gのグリコーゲンにつき3gの水が一緒に減る) |
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減量中期 | 1〜4週間 | 脂肪の本格的な燃焼、代謝の適応(飢餓モードになる場合あり) |
減量後期 | 数週間以降 | 筋肉量を維持しながら、体脂肪率を徐々に下げていく段階 |
■ リバウンドを防ぐポイント
急激に体重を落とさない(週0.5〜1kgが理想)
栄養バランスを取る(糖質・脂質・たんぱく質を適切に)
運動習慣を取り入れる(有酸素運動+筋トレがベスト)
睡眠とストレス管理(ホルモンバランスにも影響)